大手通信キャリアにとって、通信外収益の大半を社外製品に依存する構造は慢性的な低粗利体質を生み出していた。自社R&D機能を持ち先端技術の開発を積み重ねてきたものの、出口戦略が不在のまま技術がスタックし、せっかくの資産が収益に転換されない状況が続いていた。加えて、事業成長の主戦場が国内Wallet Share争いに終始する中、国内IT支出の成長鈍化と市場寡占化が相まって、競争環境の激化とともに成長余地が構造的に失われつつあった。
CASE STUDY

CASE STUDY:TLS-10
自社保有技術・データアセットを活用した新規事業案の結晶化とアジア市場での「0→1」の実現
クライアント:大手通信キャリア
構造的限界に直面した大手通信キャリアの技術・データ資産を再定義し、アジア市場を主戦場とした内製サービス開発・販路開拓・マネタイゼーション構造の刷新で戦略基盤を構築した。
課題
アプローチ
「アジア経済の発展が世界の成長をけん引する。そのために東南アジアを商圏として育て、海外企業の参入障壁を下げると同時に、現地の稼ぐ力を強化する」——この大義を起点に、通信キャリア自身のアセットの再解釈から介入を開始した。
眠っていた先端技術を「世界で戦えるサービス」として再定義し、社外品依存からの脱却を図る内製サービスの開発をナビゲート。技術の出口を国内市場に限定せず、東南アジアを主戦場と捉え直すことで、これまで存在しなかった販路の開拓とアライアンス形成を同時並行で推進した。国内の寡占構造に埋没するのではなく、成長市場への越境によって収益構造を刷新する道筋を構築。キャリアが本来持つデータ資産と技術資産を掛け合わせて、アジア市場での事業展開へと接続するための戦略基盤を確立した。
成果(提供価値)
単発収益に終わりがちだったマネタイズ構造を抜本的に見直し、プラットフォーム型のトランザクション課金モデルおよび成果報酬型スキームを設計・実装。顧客の事業成果と収益が連動する仕組みを構築することで、One Shotで終わりがちなビジネスを積み上げ型の継続収益へと先導。アセットビジネスの出口戦略に「収益の蓄積構造」という新たな次元を加え、持続的なマネタイゼーション基盤の具現化に貢献した。
※ 掲載している事例は、守秘義務に基づきクライアント名・固有名詞を伏せ、案件を特定し得る情報を一部抽象化したものです。成果は当時のものであり、同様の成果を保証するものではありません。
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